ニュー・ギター・コーナー 〜 オーナー万歳!





  

HMC-2 G3 S/N:002828

HD、HO、HJ、HF、HNと各種そろってきまして、ふと「HCも欲しいな」と(笑)。完っ全
にコレクター的思考になりつつあります。Youtube で Andy Mckeeさん の Rylynn
 を見て感銘を受け、動画で使用されているギターの音をイメージし、百瀬さんに作って
頂いた1本です。

写真では分かりづらいですが、バックのホンジュラスマホガニーは木目が際立つ物を
カスタムシリーズ用の材料の中から選定させて頂きました。当初「これは使いたくないなぁ
・・・」と百瀬さんもおっしゃっていたのですが、おもむろに「カンカン、コンコン」と叩いたとこ
ろ、「うん?いけるかな?」とのことで、私の希望が叶うかたちとなりました。どのように音
を聞き分けているのか話だけはうかがったのですが、私に判別できる物ではありません
でした(笑)。
 シトカスプルーストップの方がLowdenの音に近いとは思いましたが、ヨーロピアンスプ
ルーストップの出音も捨て難く、「THE MOMOSE」の「HMC−2」をベースとし、オーダ
ーをかけました。
 またしても理想を超えた音になりました。ノンスキャロップのような響きを基調としつつ、
奥深さと軽快さ、そして澄み渡るエアー感を併せ持つ音です。HD−322の紹介文にも
掲載させて頂いておりますが、百瀬さんが手がけるマホガニーギターの音からは、ハカ
ランダのような「硬質な張り」と「腰の強さ」を感じることが出来ます。本件もまさにハカラ
ンダのような響きです。百瀬さんが作ったギターに当たり外れを感じたことはありません
が、このギターを弾いた時は思わず「すごい!これは当たりだ!」と叫んでしまいました。
ディバイザー営業ご担当様からも「是非とも他のお客様に弾いて頂きたい逸品です」との
お言葉を頂きました。本当に素晴らしい音色です。
 これだけ世間に認められているギターを作り続けているカリスマ的存在なのですから、
百瀬さんという方は「仕事にはとても厳しく、確固たる自信があり、溌溂を通り越して血気
盛んな方なのだろう」と、私は勝手に想像しておりましたが、実際にお会いしてみると、そ
の人柄は口数が少なくてどこか遠慮気味。話し方、笑顔共に柔和で、断定的または排他
的なものの言い方をしない、非常に穏やかで真面目な、いわゆる「人格者」であると感じ
られました。「あぁ、百瀬さんと一緒に仕事ができる人は、きっと幸せだろうな」とお会いし
た瞬間に感じ取れた程です。
 それはやはり、お弟子さん達が作るギターの音にも影響しているのではないでしょうか。
近年のATBシリーズは、百瀬カスタムに引けを取らない素晴らしいギターです。大量生産
を目的とした機械技術の進歩により、社会的に軽んじられてきた「自らの手を動かしてモノ
を作る」という職種において、心技体の継承が上手に行なわれている稀なケースであると
思います。ファンとしては本当に喜ばしく、幸せな事であります。
 

HEADWAY GUITAR最高!!  サイコ─【≧ω≦o】o゛─☆ 


              G3さん 2014年5月    

HEADWAY HMC−2 G3 #2828
トップ:選定ヨーロピアンスプルース
サイド&バック:選定ホンジュラスマホガニー
ネック:選定ホンジュラスマホガニー1P
フィンガーボード&ブリッジ:エボニー
ブリッジピン&エンドピン:エボニー
ブレーシング:16tセミフォワード・特注スキャロップ
ブリッジプレート:インディアンローズウッド
ナット&サドル:牛骨
ナット幅:44.5mm
ボディ厚:83mm(最薄部)





 
 


 

 

 
 

   

 

 



 [一つ戻る]