ニュー・ギター・コーナー 〜 オーナー万歳!


HD−322 (S/N:001097)

 なんだかんだ仕事が忙しく、家に帰れば女房と幼子にこき使われ、なかなかギターを弾く時間が取れません。「いっそのこと会社でチョロっと弾いてから家に帰ろうかな」という悪巧みの元、購入した一本です。会社のロッカーにこっそりと常駐させるため、安物のギターで良かったのですが、不意に閲覧したデジマートで一桁万円のコイツを発見。迷いは無かったです。ハードケースこそ付属していなかったものの、割れや打痕は無く、トップやネックの狂いも無い美品でした。弾き傷は飛鳥工場でバフをかけて頂き、ナット&サドルは水牛骨へと換装、不調のペグも交換し、可能な限りリフレッシュして頂きました。

 音は言うまでもなく素晴らしいですね!明るくクリアーで音抜けが良く、そして煌びやか。水牛骨ナット&サドルが良い演出をしてくれています。繰り返しの主観的意見で申し訳ありませんが、百瀬さんが手掛けるマホガニーギターにはハカランダに似た「腰のある硬質な響き」があります。本件HD−322はシトカトップである影響か、その特徴が強く出ているように感じられます。弾いていて飽きない、実に気持ちの良い音です。製造されてから約16年。いい具合にヴィンテージ風の音に成長しております。手持ちのHD−322と音のキャラが違うため「まさか」と思ってブリッジプレートを確認したところ、こちらはインディアンローズウッドでした。ご機嫌でギャリンギャリン鳴ってくれます。

 さすがカスタムシリーズと言うべきか、トップのシトカを始め、サイドバック&ネックのマホガニーも、ヨーロッパのヴィンテージ家具に見受けられるような非常に美しい良質なマホガニーが使用されています。所有欲を満たしてくれる逸品です。

 これまで様々なギターを買っては手放してきましたが、ヘッドウェギターだけは手放す気になりませんね。私もモノづくりの現場に従事する端くれとして、後世に残すべき工芸品(匠の技のお手本)であると考えております。本当に「素晴らしい」の一言に尽きます。
そうこう言って気付いたら、このHD−322をもって百瀬カスタムが40本になってしまいました。2020年6月時点で製造されているカスタムシリーズのシリアルナンバーから計算すると、「復興後に百瀬さんが製造したギターの1.25%を私一人が所有している」という、嬉しいような、申し訳ないような、変な事になっております。

 いずれにしても Headway Guitar 最高!!  (≧ω≦)bサイコーです!!!


・トップ

 :シトカスプルース 

・サイド&バック

 :ホンジュラスマホガニー

・ネック 

 :ホンジュラスマホガニー1P

・フィンガーボード&ブリッジ

 :エボニー

・ブリッジピン&エンドピン

 :アイボロイド

・ブレーシング 

 :セミフォワードシフト・Xスキャロップ

・ブリッジプレート

 :インディアンローズウッド

・ナット&サドル

 :水牛骨

・バインディング

 :アイボロイド

・塗装

 :ウレタン

・ナット幅

 :43mm

・ボディ厚

 :100mm(最薄部)


 

 

 

 

     

 



私も以前、HD-322を所有しておりましたが、ボリュームがあり、
昭和ヘッドウェイの500番シリーズを彷彿させるサウンドだった印象があります!(ころ)


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