| HEADWAY HMD-CUSTOM AJ #2418シリアルナンバーから察するに、THE MOMOSEシリーズの製造が
 開始された初期のロットであると思われます。ネックブロックが旧型で、
 ロッドはアルミチャンネルです。百瀬カスタム特有の澄んだニュアンス
 がたっぷりのお馴染みの音です。手放してしまった三木楽器さんの
 HD-BR CUSTOMがやはり同様の仕様でして、もう入手できないだろう
 と諦めていたのですが、幸運にも再び手にする事が出来ました。
 おそらくジャーマンスプルースverと対で製造された2本の片割れで
 あると推察されます。
 モデル名の「AJ」とは「Adirondack spruce & Jacaranda」の略である
 とのことです。
  やはりハカランダは「ずるい」ですね(笑)。この音を他のローズ系素材で再現できないものかと、私がどれだけの時間と労力と金を
 費やしたことでしょう。結論は当然として「無理&不可」でありました。
 私見ながら、「バンッ!」とした音の跳ね返りの良さで言えば
 マダガスカルローズが最もハカランダに似ておりますが、
 「シャリ〜ン・・・」とした高音域の硬質感はホンジュラスローズの
 方がハカランダに近い印象を受けます。しかし、何だかんだ言っても
 トータル的には「やはりインディアンローズが最もハカランダに近い」と
 私は思います。とにかくバランスが良い事は間違いないですよね。
 本器の音は前述のとおり、旧型百瀬カスタムのエッセンスが大いに含まれている音です。THE MOMOSEのコンセプトに則り材料を厚めに
 取っているため、低音はゴツッ、高音はパリッとした硬さと力強さが
 感じられます。高音域の「チャリ〜ン」は本当に美しく、仕事のストレスも
 忘れます。6,5弦のアディロン特有の音厚がまだ弱いため、経年変化
 を色濃く楽しめる構造になっていると感じます。比率的にはフィンガーの
 方が高いため、45mmのナット幅にも全く違和感はありません。
 こうして改めて手持ちのギターを弾き比べてみますと、「ブレーシングの素材」が如何に大切か分かります。HD-701 CUSTOM #3001はトップ材
 がシトカスプルースでブレーシング材がアディロンダックスプルースなの
 ですが、むしろこのHMD-CUSTOM #2418よりもアディロンの音色が
 強く出ております。面白いですね。オーダーを検討されている方は
 参考にしてみて下さい。
  HEADWAY GUITAR 最高!! ∠( ̄∧ ̄) サイコーであります!!                                          G3さん 2015年11月    
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