|    「楽器材としてはほとんど使用されていない」と言われている幻のキューバン・マホガニーがディバイザーの工場に入荷した旨の情報を聞き付け、気無しにオーダーをかけてしまいました。
 いやいや、当初は全く興味が無かったのです。入って来る情報としては「雑味が無い音だ」とか「クリアーな音だ」と
 いったもので、その言葉だけを聞くとメイプルの音の特徴として挙げられるものばかりであったためです。
 ディバイザーの工場も然程遠くはないため、とりあえず材料を見させて頂くこととしました。
 ちょうどフェアから返ってきたHD-180が展示してありまして、弾かせて頂いたところ、確かに雑味が無く、
 クリアーで繊細な音なのですが、メイプルのそれとは明らかに違い、「分かりやすいマホガニーの音」でありました。
 メイプルみたいにサスティーンがフッと消える印象は無く、「ほわんほわん」とした柔らかい余韻がしっかりと残ります。
 マホガニーの音の特徴として多く表現されている「明るく温かみのある音」という言葉どおりの音です。
 「ホンジュラス・マホガニーよりは柔らかいが、ハワイアン・コアほど力が抜けておらず、サペリほど薄味ではない」
 そんな印象です。分っかり辛いですよね(笑)。
 キューバン・マホガニーの特徴を活かすためには、やはりアディロントップが王道とは思いましたが、
 それは私の好みではないため、シトカトップであるHD-703をベースとし、オーダーをかけさせて頂きました。
  狙いどおり、パチッと音が締まりました。シトカの鋭い光線のあとを追って、マホガニーの柔らかくフワフワとした余韻がGN粒子のように散布されます(すみませんガンダムネタです)。
 最初からかなり「ヴィンテージ感のある音」と表現できると思います。ATBシリーズとして販売されたサーモウッドモデル、
 あるいはヤマハのAREシリーズにも類似した独特の「音抜けの良さ」が感じられます。また前述のとおりハワイアン・コアほど
 力が抜けておらず、サペリほど薄味ではないため、一定の緊張感を持って走り続けることが出来ます。
 コードストローク、フラットピッキング、フィンガーピッキング、どれを弾いても違和や飽きを感じることなく弾き続けることが
 できる無難な音です。うむ、確かに良材であると思われます。
  百瀬様はじめ、営業ご担当者様からも「恰好悪くなるかも知れないから止めたら?」と言われたのですが、天神もキューバン・マホガニーで統一させて頂きました。どうです?別に悪くはないですよねぇ?(笑)
  楽器材としては極めて希少性の高いキューバン・マホガニーを入手できたことにまずは感謝し、また図らずも記念すべき3000番のシリアルナンバーを与えて下さった百瀬様はじめディバイザーの皆様にも深く感謝し、
 これからもHEADWAY 
      GUITARのファンであり続けたいと感じた次第であります。今後ともよろしくお願い致します。
 HEADWAY 
      GUITAR最高!!  (≧ω≦)bサイコーですよ!!!
 G3さん 2015年11月
 
 
       
        
          | トップ:選定シトカスプルース(長期シーズニングもの)ブレーシング材:アディロンダックスプルース
 サイド&バック:選定キューバン・マホガニー(柾目)
 ネック:選定キューバン・マホガニー1P(芯材赤身)
 フィンガーボード&ブリッジ:エボニー
 ブリッジピン&エンドピン:エボニー
 ブレーシング:ノーマルX・特注スキャロップ
 ブリッジプレート:インディアン・ローズウッド
 ナット&サドル:牛骨
 ナット幅:44.5mm
 ボディ厚:95mm(最薄部)
 天神:キューバン・マホガニー
 塗装:ラッカーフィニッシュ
 
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